質の良い睡眠を得るには、以前のコラムでも書いたように、「90分の倍数で目覚めると良い」ということがあります。
これは、レム睡眠とノンレム睡眠の周期が約90分で、この倍数の時に自然に目覚めることが(目覚まし時計を使わずに)すっきりとした目覚めが得られる訳です。
さらに質の良い睡眠を得るには、明りをつけたまま寝ない方が良いということです。
豆電球も消した方が良いでしょう。
それは人間の脳は目をつぶっていても目の奥にある網膜というところで光を感知しています。
そしてこの網膜が光を感知しなくなることによって、脳の松果体というところから睡眠を促す「メラトニン」というホルモンが出るのです。
網膜はとても小さな光も感知するので、夜は真っ暗な環境で寝ることが大事なのです。
目覚めは出来ることなら、目覚まし時計ではなく窓からの太陽の光を浴びて起きる方が、スッキリとした目覚めがあるようです。
それは深い睡眠の途中に強制的に起こされるよりも、90分の倍数の6時間、7時間半の睡眠の後、自然の光によって起きることによって、体内リズム(体内時計)の乱れの微調整をしてくれるからなのです。
これからの暑い季節は、なかなか質の良い睡眠を得ることは難しいけども、まず出来ることから始めてみてはどうでしょうか?