今までのコラムでも紹介しているように、ダイエットするのに重要なのは体脂肪を落として筋肉量を増やすということです。
食事制限だけのダイエットはリバウンドの元凶で、筋肉量まで減ってしまえばさらに太りやすい体質をつくってしまうのです。
スポーツジムに行くとランニングマシーンや自転車漕ぎで何kcalを消費しましたとモニターに出てきますね。
仮に軽い速度のジョギングを例にとると、65kgの男性が1時間ジョギングをして491kcalのエネルギーが消費されます。
体脂肪は1gあたり約7kcalのエネルギーをもっています。
すなわち、体脂肪1kgでは約7000kcalのエネルギーがあるのです。
軽い運動を行っている状態ではエネルギーを生み出すための脂質と糖質の割合は1:1なので、先ほどのジョギングでは491kcal消費されましたが、その運動で実際に使われ消費された体脂肪はたったの35gほどなのです。
単純に運動だけで体脂肪を1kg減らそうと思うと、これの28倍の運動をしてようやく体脂肪を1kgを消費できるのです。
では食事で考えるとどうでしょうか?
例えば1日平均2500kcalを摂取している人がいるとして、この摂取量で体重の増減がほぼなければ、1日平均2500kcalのエネルギーを使っているといえます。
仮に3日間絶食すれば、7500kcalの赤字が発生しますから、使ったエネルギーがすべて脂肪でまかなわれていれば、体脂肪1kgが減るという計算になります。
実際のエネルギー源は糖質と脂肪半々ですから、脂肪を1kg減らすには基本的に7000kcalではなくて14000kcal消費しないといけません。
ということは3日間の絶食では足りません。その倍の6日間必要です。
実際には完全な絶食などしたら命にかかわりますから、最低限の栄養を補給したとして、約1週間ほぼ何も食べなければ純粋な脂肪量として1kg落とすということは計算上は可能なわけです。
いかに食事制限のみによるダイエットが大変かということがわかりますよね。
食事制限だけでなく、運動と合わせてダイエットしていくことが大切で早道なのです。