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かかとの痛み

踵(かかと)の痛みでも最も多いのが、土ふまずから踵の骨に付く辺りで痛みがある足底筋膜炎です。


足底筋膜はかかとの骨の下側と母指球をつなぎ、歩いたり走ったりするときに、ばねの役割を果たしています。筋膜炎という病名は筋膜の「炎症」を意味しますが、この病気は実際には炎症というよりは、足底筋膜に繰り返し負荷がかかることによって起こります。

足底筋膜に過度の負荷がかかると、小さな断裂が生じます。


足底筋膜炎はかかとの痛みを起こす最も一般的な原因です。

痛みは足底筋膜に沿った部位ならどこにでも起こりますが、最も多いのはかかとの骨と足底筋膜がつながっている部分です。土踏まずのアーチが高い人も低い人も、この病気を起こす人はたくさんいます。

腓腹筋やアキレス腱(ふくらはぎの筋肉をかかとの骨に付着させている)が緊張すると足が平らになり、筋膜が「弓の弦状」になって痛みを伴います。


この病気は、ランナーやダンサーに多く起こりますが、長時間立ちっぱなしの職業の人にもみられます。形の違う靴に変えたときなどにも、足底筋膜炎を起こします。

悪化要因には肥満、関節リウマチ等があります。



診断

足底筋膜炎の患者はしばしばじっとしていた後に、特に朝起きて足に体重をかけたときに、かなりの痛みを感じます。

痛みは歩きはじめた後、一時的に解消します。

歩いたり走ったりしているときに痛みが起こることもあり、この場合の痛みは、かかとからつま先に向かって放散します。


足底筋膜がかかとの骨や母指球の下部と接している部位に圧痛が認められます。



治療

一般的に症状が長引くことが多いですが、1〜2か月で痛みが消失することが多いです。

患部の筋のマッサージやストレッチ、腓腹筋(ふくらはぎ)のストレッチが有効です。

寝ている間に冷湿布を貼るのも良いでしょう。

また長期化する場合、靴の装具(中敷き)を使うようアドバイスすることもあります。