最近は健康ブームやエコ思考からか、自転車を趣味にしている人が多いようです。
私もそのうちの一人です。
そこで、自転車が健康に及ぼす点について説明していきます。
- 有酸素運動により、心肺機能を高める効果がある。
自転車が健康によいのは、脚を鍛えるからだと思う人も多いかもしれない。
しかし、実際には心肺機能を高める点に最大の健康効果がある。
日本人の三大死亡原因といえば、がんや心疾患(心臓病)、脳卒中。
これらの病気を予防するために大切なのは、循環器と呼吸器のはたらきです。
脚力は、むしろこれら心肺機能を高めるエンジンとして重要なものなのです。
脚には大きな筋肉が集中しているため、長い時間使い続けると、カロリーをたくさん消費する。
そして、そのためには大量の酸素が必要です。
自転車をこぐことで、酸素を体内に取り込む呼吸器の機能が高められ、また、取り込んだ酸素やカロリーを心臓から遠い脚まで届けるために循環器が鍛えられていくのです。 - 下半身筋力UPにより、基礎代謝量が増えダイエット効果に。
下半身には骨格筋の約7割の筋肉(量)がある。
これは即ち、足腰を鍛えることは、それだけ骨格筋の筋力UPになり筋肉量が増える→基礎代謝が上がることで、太りにくい体質を作ることになるのです。
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女性の中には、下半身を鍛えると太くなって嫌だ〜、と言う人がいますが、では女性のマラソンランナーはどうでしょうか?
極限までトレーニングしても、持久力を必要とする競技では、そこまで筋骨隆々の体つきにはならないのです。
筋肉が太くなるには、筋肉に負荷(重量)をかけて筋トレを何セットも行うことにより、筋線維が太くなり→筋肥大→筋肉が太くなるのです。 - 比較的膝に負担が軽い運動なのです。
大流行している中高年の登山ですが、あまりに膝の負担が苦しくてと登山をやめる人も多いと聞きます。
なるべく膝に負担をかけないようにと、ストックを使用しても、特に長い急坂の下りでどうしても膝に大きな負担がかかることは避けられません。
これが如何に辛いことかは経験した人ならよくわかることです。
スキーだって同じことで、ターンの際の加重が特に膝に集中するので、若いときのように無理が効かなくなって、膝の靱帯などを痛めてしまいます。
これらに比べて、自転車の場合は、おおむね水平移動ですから、登山やスキーのように体重が膝にかかるということはありません。
そのうえサドルとハンドルが上半身の体重を支えてくれます。
ペダリング動作は膝を痛めるのでなく、むしろ下肢と腰まわりが強化されるので、足腰が弱りはじめた中高年には特に適した運動であるといえます。